【no.264】もう病院に行く必要ない? “AIドクター”と人間が共存する未来

もう病院に行く必要ない? “AIドクター”と人間が共存する未来

業務効率化に伴い、飲食店などでは混雑状況が改善されてきている中、病院は年中混み合っています。

5分程度の診察を受けるために、患者の待ち時間は平均して30分から1時間。予約をしていない場合には、1時間以上かかることも少なくありません。

そんな課題を解決しようと奮闘しているのが、ロンドンに拠点を置くデジタルヘルスのスタートアップBabylon Healthです。スマートフォンでどこでも簡単に医療診断を受けられるAI搭載型のアプリを開発しています。

このアプリの導入は、医療現場をどう変えるのでしょうか。

チャットするだけで、AIが自動で医療診断

安価な医療サービスを世界中に届け、人々の健康を守ることビジョンに掲げる、Babylon Health。

Babylon Healthは、利用者がAI搭載型チャットボットに症状を伝えると、症状を即座に分析し、適切な医療診断をしてくれるスマートフォン向けアプリを提供しています。

診断結果により、在宅勤務の医師とのビデオ面談の推奨、医療機関での診察予約までしてくれます。

すでにイギリスでは、国民保険サービス(NHS)の支援の下、25万人以上に利用され、世界全体では、アイルランド、ルワンダを中心に、アプリのダウンロード数はなんと100万回以上に上っています。

OECDの推定では、世界中で500万人以上も医師が不足していると言われ、深刻な医師不足が叫ばれています。日本では、人口1000人あたりの医師は2.4人で、医師一人あたり400人以上もの患者を抱えていることになります。

医師不足に伴い、患者が病院の混雑、診察までの待ち時間に不満を覚える一方で、医師にとっても、長時間労働を強いられ心身に重い負担を背負うことになる現状は、決して良いとはいえません。

そこで注目されるのが、AIドクターです。

AIが人間の医師に代わり診察を行うことで、以下のように患者と医師、双方にとって大きなメリットが期待できます。

患者目線のメリット

  • AIによる医療診断を導入されることで診断コストが大幅に下がる
  • 診断がどこでも受けられることで、病院に通う頻度が少なくなり、待ち時間や混雑も解消される

医師目線のメリット

  • スマホを通してのビデオによる医療診断により、在宅勤務も可能になり、負担を軽減することができる
  • 診断が容易なケースの症状については、バビロンが対応してくれるため、不必要な診断機会を減らすことができ、人間にしか出来ない、より高度な治療に専念できる