【no.273】「AIで残業がなくなった」月間180時間の労働時間を削減したAI導入事例が美しすぎる

「AIで残業がなくなった」月間180時間の労働時間を削減したAI導入事例が美しすぎる

在庫を持たず、レジもない。革新的な店舗運営で話題の、オーダーメイドスーツ・シャツを扱うスタートアップ「FABRIC TOKYO」をご存知でしょうか?

世界的にみても遅れていると言われる日本の小売業界。そこに一石を投じようと、ファッション × テクノロジーで、新たな価値を生み出しているのがFABRIC TOKYOです。

その裏には、採寸メモが記載された帳票をほぼ100%の精度で読み取り、圧倒的な業務効率化を果たす、なんとも美しいAI導入事例がありました。

手書き文字認識AI「Tegaki」の導入で、現場がアップデートされる

在庫もレジもないFABRIC TOKYOの店舗にユーザーが訪れてすることは一つ。「採寸」です。その業務の中で、AI界隈では有名な株式会社Cogent Labsの手書き文字認識AI「Tegaki」が活用されています。

Tegaki
Tegakiとは手書き書類をスキャンして取り込むだけで簡単にデータ化して保存ができる手書きOCRサービス。自動認識が難しかった手書き文字を高速・高精度に読み取ることができます。各種申込書類やアンケートをはじめ、医療機関での問診票など様々な手書き書類の読み取りに対応可能。手書き文字の認識率99.22%を達成した研究結果を元に、データ入力業務の効率化とコスト削減を実現します。

従来のワークフローが、AI導入によってどのように効率化されたのか、実際の店舗の様子を覗いてみます。

着心地のいいスーツを作るのに重要な体の部位、数十カ所を採寸

店舗を訪れると、壁一面に並んだ生地サンプル(通称:FABRIC WALL)から、ユーザーはお好みの生地を直感的に選ぶことができます。そしてメインとなるのが、採寸です。実際に採寸されている様子がこちら。

着心地のいいスーツを作るのに重要な体の部位、数十カ所を、店舗スタッフが丁寧に採寸してくれます。

手書きで帳票にメモ。データのクラウド管理がFABRIC TOKYOの強み

店舗スタッフは採寸をしながら、手書きで帳票にメモを取っていきます。

FABRIC TOKYOが強みとしているのが、この採寸データです。データはクラウドにアップロードされ、ユーザーはいつでも自分のデータにアクセス可能。さらに、オンライン上でスーツ・シャツのオーダーができます。

一度店舗で採寸をして、あとはインターネット上で商品を購入できるD2Cのオーダーメイドビジネスこそ、小売業界でFABRIC TOKYOが旋風を巻き起こしている所以です。

手書きメモをスキャンし、Tegakiで画像認識。API連携でデータベースに自動書き込み

Tegakiは、帳票に手書きでメモされた採寸データを、クラウド上のデータベースに登録する業務で使われます。

以前は、手書きのデータを、わざわざエクセルに平均13~15分かけてスタッフが手入力していましたが、AI導入後は帳票をスキャンするのみ。

スキャンの様子がこちらです。

スキャンされた帳票に記載された手書き文字をTegakiが認識、読み取ることで、自動的にクラウド上のデータベースに書き込まれます。

ここまでがAIによりアップデートされた、採寸の一連の業務フローですが、

  • そもそもなぜ採寸データを直接iPad等のデバイスに入力しないのか?
  • 導入にあたりどれくらいのコストがかかったのか?
  • 既存ワークフローの変更で、新しい課題も出たのでは?

など、気になる点も多いです。