【no.589】出光興産らがAIで配船計画を最適化 計画時間は1/60に削減

出光興産らがAIで配船計画を最適化 計画時間は1/60に削減

計画時間を大幅削減 輸送効率は20%アップ
出光興産とグリッドによる実証実験は、石油元売り業界の喫緊の課題であった熟練担当者の経験や職人技に依存した配船計画策定を、AI最適化技術を用いて最適化および自動化を目指すというもの。

実証実験では、製油所から油槽所に製品を海上輸送する現実の配船オペレーションを再現するシミュレータ構築およびAI配船最適化モデルを構築し、AIによる最適な配船計画策定を実現した。

プレスリリースによれば、過去の実績データとAIによる配船結果を比較検証したところ、安定供給を実現しつつ輸送効率を最大20%程度改善できる配船計画の作成に成功したという。

さらに、計画立案速度も格段に向上し、これまで計画立案に要していた時間のおよそ1/60まで削減できた。これは、約1ヵ月の計画を数分で立案できるほどだそうだ。

構築された配船計画モデルについては、実働率・載積率・実車率の3つを掛け合わせた運航効率や、製品の積み付けバランス、航海時間や荷役時間も含めた船舶稼働時間など、さまざまな制約時間を考慮してある。そのため、計画の実効性においては、配船計画担当者や海運会社にとって違和感のない現実的な配船計画を作成できているとのことだ。

そのため、配船計画担当者の業務時間を大幅に削減するだけでなく、複数の配船計画を比較し、最良の計画を担当者が選択するという業務プロセスの改善にも期待できるとしている。