【no.608】マウス操作でAIを作れるソニーの「Neural Network Console」、大規模な開発が可能な分散学習に対応

マウス操作でAIを作れるソニーの「Neural Network Console」、大規模な開発が可能な分散学習に対応

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は7月30日、同社が2017年より提供しているAI開発用GUIツール「Neural Network Console」に分散学習機能を追加したことを発表した。

Neural Network Consoleは、マウス操作で言語処理や画像認識など、ディープラーニングを用いた高度なAI開発を実現できるGUIツールだ。ブラウザー上で動作し、マウスによるドラッグ&ドロップなどの操作で設計・学習・評価可能だ。

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膨大な計算を可能にする分散学習環境をGUIツールで使える
さて、Neural Network Consoleが新機能として実装するのは、マルチノードによる分散学習環境だ。実装されるのはNeural Network Consoleにおけるクラウド版である。

Neural Network Console クラウド版では、これまでひとつの学習処理あたりで利用できる計算ノードは1台までだった。今回、マルチノードによる分散学習環境が提供されることにより、計算ノードは1、4、8、16台から選べるようになる。使えるGPUは従来と変わらずNVIDIA「TESLA V100 」だ。

Neural Network Consoleにおける分散学習機能の実装には、昨今のAI開発が長時間化していることが背景にある。

ディープラーニング技術を使うことで画像認識や音声認識の性能が飛躍的に上昇している。しかし、認識精度を向上させるには、学習データのサイズやモデルのパラメータ数が増加し、計算時間も大きく伸びている課題があった。

そこで、Neural Network Console クラウド版では分散学習を新機能として取り入れることで、AI開発者が抱える「開発の長時間化」という課題の解決を目指す。