【no.157】人間より公平?法曹界で進む人工知能活用 「AI裁判官」は生まれるか

人間より公平?法曹界で進む人工知能活用 「AI裁判官」は生まれるか

弁護士の業務や裁判所の審理での人工知能(AI)の活用が加速している。捜査資料の分類作業や公判調書の作成を効率的にこなすAIを開発する米英などが実用化に前向きだ。人間より公平な判断ができるとされるAIに裁判官を任せる「未来」も遠くないと予測する専門家も。機械が人を裁く倫理面の問題なども指摘される中、「AI司法」に実現性はあるのか。

「AIは弁護士業務の大半ができてしまう…」

2017年。英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)などが、世界の法曹界を驚愕させるニュースを流した。汚職などを捜査する英政府機関「重大不正捜査局」(SFO)が、贈収賄事件に関する捜査関連書類の分類などの作業をAIに任せたのだ。通常は弁護士に依頼する作業だが「より迅速な作業が必要だった」(SFO関係者)。弁護士に依頼する場合、1日に分類できる資料は約3千件といわれるが、SFOが採用したAIはその200倍近い約60万件を処理。ミスも人間の弁護士より少なかったという。

AIが弁護士業務の一部を担う取り組みは米国でも広がりつつある。

ニューヨーク州弁護士の資格を持つスティーブン・ギブンズ氏によると、米国では裁判資料などの電子化が進み、AIが精査や分類の作業を行う取り組みが本格化しているという。

全てをaiに任せるのは現段階では厳しいのかもしれませんが、書類の処理など、限られたものをうまく任せていくのが良い使い方なようですね。

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