【no.210】好みの室温に調整、空気の汚れを予測 最新AIエアコン

好みの室温に調整、空気の汚れを予測 最新AIエアコン

人工知能(AI)がエアコンを進化させている。使う人の好みの室温を把握して細かく調整できるようになった。空気の汚れを予測して空気清浄機能の運転をコントロールすることで、電気代を節約できる機種も登場した。

ダイキン工業が11月に発売する「うるさら7」のリモコンには、「AI快適自動」ボタンが付いた。

AIは、センサーで自動測定した温度や湿度、壁の表面温度のデータや、使う人がこれまでに温度を上げ下げしたときの情報を分析。その人が快適だと感じる温度で自動運転できるようにした。想定価格は税込み24万~43万円前後。

4日に東京都内であった商品発表会で、船田聡・常務執行役員は「エアコンの性能を上げて、様々な用途に活用してもらえるようにしたい」と話した。

センサーや無線通信の進化で、AIの活躍の場が増えている。高価格の商品も売れるエアコンは、AI技術を活用しやすい。「(機械としての)エアコン自体の差別化は難しく、新たな価値の提供が必要になっている」(メーカー幹部)ことも、AIを使った競争を促しているようだ。

パナソニックが10月下旬に売り出す「エオリア」は、AIが室内の空気が汚れるタイミングを先読みする。民間気象情報会社、ウェザーニューズと提携し、花粉やPM2・5の飛散状況の提供を受ける。この情報からAIが、空気清浄機を自動で稼働させるのだ。こまめに動かしたり止めたりすれば、その分電気代の節約にもつながる。

外出の際にエアコンをつけっぱなしにする場合と、切った時で、室温や電気代がどうなるかを予想して教えてくれる機能も付けた。希望小売価格は税別26万~43万円前後。

三菱電機の新商品も、AI機能を前面に出す予定だ。

今年も猛暑の影響でエアコンの販売は好調で、日本冷凍空調工業会によると、4~8月の出荷台数が、過去2番目を記録した17年度(約905万台)を約7%上回るペースだ。毎年秋はエアコンの新商品が発売される時期で、各社とも力が入っている。(神山純一)

刻々変わる状況・人の好みに応じて快適な空調に変化するといったところでしょうか。自分で空調を調整する事がないのが常識になっていくのでしょうか。次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!