【no.269】 AIで予測向上目指す 気象庁、理研と共同研究

AIで予測向上目指す 気象庁、理研と共同研究

気象庁は23日、理化学研究所の革新知能統合研究センター(東京)と提携し、人工知能(AI)技術を気象の観測や予測の精度向上に活用する研究を始めると発表した。同庁の気象情報は現在、降水量と降雪量の予測は2日先まで、風速は1日先まで。平成36年をめどに5日先まで延ばし、早めの防災対応を促せるようにする。

気象庁によると、気温や気圧、風の変化の予想にはスーパーコンピューターと複数の数値予報モデル(計算プログラム)を使っている。それらの計算結果をAIでスムーズ、適切に組み合わせ、予測の精度向上を目指す。例えば地域ごとの降水量予測、その誤差の範囲を5日先まで把握し、特別警報に匹敵する豪雨となる確率を算出できるようにもするという.

現在は予測が難しい台風の急発達について気象衛星の画像や各種データからAIで前兆を捉える研究も進めたいという。共同研究の期間は33年3月末まで。