新型コロナウイルスに対応した働き方を支援しようと、AI=人工知能による画像解析で職場が“密”にならないように管理するシステムなどの開発が進んでいます。
このうち、通信大手のNTTコミュニケーションズが開発したのは、職場の感染防止に役立てるシステムです。
天井に設置したカメラの映像をAIがリアルタイムで分析し、社員などが、どの場所にどのくらい集まっているかを判断します。
そして人数が一定の数を上回ると、密を避けるために入場制限を呼びかける仕組みです。
また、ベンチャー企業のニューラルポケットは、大量の個人情報を扱うコールセンターの業務をテレワークでできるよう、情報管理を支援するシステムを開発しました。
自宅やサテライトオフィスで業務中に、パソコンに表示される個人情報を見られたりスマートフォンで撮影されたりしないよう、内蔵カメラの映像をAIがリアルタイムで分析し、のぞき込みがあった場合などに警告します。
また、テレワークで働く人の表情の変化をAIが読み取って、疲れ具合のチェックにも役立てられるということです。
コールセンターなど顧客の個人情報を扱う仕事は、データを持ち出してテレワークするのが難しく、佐々木雄一 最高技術責任者は「プライバシーを守りながら在宅勤務できるよう、不都合を解決していきたい」と話しています。