【no.115】ドライバーの声で感情を認識 雑音環境でも使えるAI ドコモらが開発

ドライバーの声で感情を認識 雑音環境でも使えるAI ドコモらが開発

NTTドコモとEmpath(東京都渋谷区)は5月8日、雑音環境でも音声で感情認識できる技術を共同開発したと発表。
クルマの走行中、ドライバーの声から感情を認識する実験に共同で取り組んでおり、2018年中にドコモが提供する自動車向けの音声エージェントサービスへの導入を目指すという。居眠り運転の防止などに役立てる狙い。

ドコモの音声感情認識技術とEmpathの音声感情解析AI(人工知能)技術を基に開発。走行雑音がある環境でも、ドライバーの音声を検知し、感情を認識できるという。ドライバーの声から声の高さや音色などの音響的特徴を分析。事前に機械学習で生成しておいた感情認識モデルを使い、「怒り」「喜び」「悲しみ」のどの感情に当てはまるかを推定する。

認識モデルには、走行時の自動車のエンジン音などの特徴も取り入れており、雑音の小さい停車時と、雑音の大きい高速道路走行時の条件で実証実験をしたところ、感情の平均正答率は75%に達したという。

ドライバーの感情を認識したAIが発話する実証実験も実施。実験では、ドライバーの眠気やだるさなどの倦怠(けんたい)感を表す指標値が50%減少し、被験者の93%が「AIが自分の気持ちに寄り添ってくれている」と感じたという。

 

感情の動きが重大な事故になってしまったりするという背景から、
声から感情を分析し、事故防止につなげるというのは良さそうなアプローチですね。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!