【no.128】NTT東日本とアースアイズ、万引き防止AIサービス「AIガードマン」を提供

NTT東日本とアースアイズ、万引き防止AIサービス「AIガードマン」を提供

NTT東日本と行動検知AIを活用した防犯システムを提供するアースアイズ株式会社は、AIの活用により小売業界における万引き被害の削減と店舗業務の効率化を推進することを目的に、業務提携を行った。

これに合わせて、NTT東日本とアースアイズは、最新型のAIカメラを活用した小売店舗向け万引き防止AIサービス「AIガードマン」を2018年6月下旬から提供する。

万引き被害額は推計で年間4,000億円以上(NTT東日本調べ)にのぼり、小売業界の大きな経営課題となっている。

万引きは財務面で経営を圧迫するだけでなく、万引きを防止するための人員の配置など、店舗の業務負荷を増やす一因でもある。

このような課題に対し、AIで不審行動を検知する技術を持つアースアイズは、従来から万引き防止のためのシステムを提供してきた。

しかし、全国に展開する大手小売店への導入拡大に向けて、販売だけでなく施工、保守運用までワンストップで提供できるパートナーを探していたという。

一方で、NTT東日本はネットワークサービスで培ってきた技術力や運用ノウハウをAIやIoTなどの新しい技術に応用したサービスを提供することで、社会課題の解決に取り組んでいる。

このような背景から、それぞれの得意分野を活かすことで小売業界の課題解決に寄与できると考え、業務提携に至ったということだ。

サービスの特徴

不審行動を検知できるAIを搭載したカメラが、来店客の不審行動(うろうろ、きょろきょろなど)を逃さず検知し、AIクラウドから店員がもつスマートフォンに検知情報(検知場所、静止画など)を通知するサービス。

通知を受けた店員が不審者に声がけすることで、万引き防止に活用することがが可能。通常の防犯カメラでは店員や警備スタッフが映像を確認する必要があるすが、人間の代わりに「AIガードマン」が不審行動を監視することで、効率的な声がけが可能になるという。

具体的には、以下の4つの特徴があるとしている。

AIカメラが自律的に映像を解析し、万引きが疑われる不審行動を検知。なお、提供されるAIカメラは、検知角度、検知距離の向上により、従来のアースアイズのAIカメラと比較して検知エリアが約3倍に拡大したため、少ない台数で必要な範囲をカバーできるようになり導入コストが低廉化した。
AIカメラから検知した情報(検知場所、写真など)はAIクラウドを経由して店員のスマートフォンに通知。また、検知映像はオンラインストレージに保管されるため店舗にサーバーやレコーダーを設置する必要がない。
AIが不審行動を検知するために必要なパターンファイルは、アースアイズが保有する過去の膨大な消費者行動データをもとに作成。また、AIクラウドのパターンファイルを更新することで、新たな万引きの手口が出現したり顧客層の変化により不審行動が変化した場合でも、AIカメラが不審行動を検知することが可能。
検知数や店員による声がけの実施状況(スマートフォンで声がけ完了登録した数など)を定期的に通知。効果を見える化することで、声がけの継続的な取り組みに活用できる。また、店舗からのご利用方法の問い合せや検知感度の変更などの申し込みはサポートセンタで対応。

 

通知がプッシュ通知で店員に来る、というのは使い勝手が良さそうですね。誰でも簡単に導入開始できるというのは大事なポイントだと思います。

次回の更新も楽しみにしていただけますと幸いです!