【no.201】「Excel」にAIをフル活用した高度な新機能が4つ追加される

「Excel」にAIをフル活用した高度な新機能が4つ追加される

表計算ソフトウェアの定番中の定番である「Microsoft Excel」がアップデートされ、4つの新機能が追加されました。4つの新機能は人工知能(AI)を駆使したものとなっており、これらを活用することで従来よりも簡単に優れたスプレッドシートが作成可能となります。

◆Ideas

新機能のひとつである「Ideas」は、ユーザーがMicrosoftのOfficeツールをフル活用できるようにするための機能。「Ideas」はAIが手元のタスクに合わせて積極的に提案を示してくれるというもので、優れたドキュメントやプレゼンテーション、スプレッドシートを短時間で作成するのに役立つ機能となっています。例えば、Excel上で「Ideas」を使用することで、データセットの傾向や異常値を簡単に見つけることができるそうで、ユーザーがデータを分析して理解するための手助けをしてくれるとのこと。この「Ideas」機能はMicrosoft PowerPoint Onlineなどの他のOfficeツールでも展開される予定で、UI上にある雷アイコンをクリックするだけでAIからの提案を表示できます。

以下の画像の赤枠部分にあるのが「Ideas」ボタン。「Ideas」を使うとどんな提案が示されるのかは、以下の画像をクリックするとわかります。

◆New data types

Excelといえば数字を扱うのに優れたソフトウェアというイメージがありますが、新しいExcelではそれ以上のことが行えるようになる模様。具体的には、株式や地理といったこれまでとは異なるデータを認識可能となります。このAI機能は単一のフラットなテキストを豊富な情報レイヤーを含むインタラクティブなものに変換するというもので、例えば国のリストを「地理」属性に変換することで、ユーザーはデータ分析の中に位置データを織り込むことが可能になるとのこと。記事作成時点で予定されている新しいデータタイプは「株式」と「地理」で、これらは2018年10月に公開される予定です。

◆Insert Data from Picture

手動でのデータ入力から別れを告げる機能が、AIを活用した画像認識機能により実現される「Insert Data from Picture」です。この機能に対応しているのはAndroid版のExcelのみですが、手書きの書類などをカメラで撮影するだけで、自動でスプレッドシート上に情報を入力することができるようになります。

◆Dynamic arrays

「Dynamic arrays」は、高度な数式をより使いやすくするための機能です。「Dynamic arrays」を使用すると、値の配列を返す任意の数式が隣接する空のセル上にシームレスに表示されます。また、「FILTER」「UNIQUE」「SORT」「SORTBY」「SEQUENCE」「SINGLE」「RANDARRAY」といった並び替え用の数式も「Dynamic arrays」から利用可能なため、これまで以上に簡単にスプレッドシートを構築できるようになります。

アシスタントとしての機能が大幅にアップしている感じがしますね。早速使ってみたいです。
次回の更新も楽しみにしていただけますと幸いです!