【no.384】犬型ロボ「aibo」のAIはどのように開発されたのか (1/2)

犬型ロボ「aibo」のAIはどのように開発されたのか (1/2)

ソニーが1999年から2006年にエンターテインメントロボットとして販売してきたAIBOシリーズ。新型として2018年1月11日に発売されたのが「aibo」だ。aiboでは、ユーザーごとに振る舞いを変えるために、AI(人工知能)を活用しているという。

エンターテインメントロボット「aibo」 2019年夏には開発者向けAPIの公開も予定されている
エンターテインメントロボット「aibo」 2019年夏には開発者向けAPIの公開も予定されている
さまざまな業種でAI活用が進む中、ビジネスに寄与するAIをどう開発すればよいのか? aiboの開発チームでaiboのAI開発を担当した森田拓磨氏と、AWSを用いたサービス開発および運用を担当した平朋大氏の2人からAI開発のヒントを探るべく、話を伺った。

ソニー AIロボティクスビジネスグループ クラウドサービス開発部1課 統括課長 平朋大氏(左) 同社 AIロボティクスビジネスグループ SR事業室ソフトウェア2課 統括課長 森田拓磨氏(右)
ソニー AIロボティクスビジネスグループ クラウドサービス開発部1課 統括課長 平朋大氏(左) 同社 AIロボティクスビジネスグループ SR事業室ソフトウェア2課 統括課長 森田拓磨氏(右)
さまざまなAIをaiboに実装

―― aiboではAIをどのように活用していますか。

森田氏 aiboの名前にある「ai」は「AI」を指しているのはご存じでしょうか。初代AIBOの時から、AIなどさまざまなテクノロジーを活用しています。当時は処理能力などに限界がありましたが、クラウド、深層学習の登場もあり、現在発売中のaiboでは、「気付く」「考える」「行動する」というポイントを中心にAIを活用しています。