Microsoft、OpenAIに10億ドル出資し、汎用AI開発に取り組む
米Microsoftとイーロン・マスク氏が共同会長を務める非営利の米AI研究企業OpenAIは7月22日(現地時間)、MicrosoftがOpenAIに10億ドル出資し、AGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知能)開発を支援すると発表した。
両社は2016年11月、OpenAIの主要なプラットフォームとして「Microsoft Azure」を採用すると発表しており、今回の発表では、MicrosoftをOpenAIの独占的クラウドプロバイダーとすることも明らかにした。
また、共同でスーパーコンピューティング技術「Azure AI」の構築に取り組む。
AGIは、汎用性、自立性のあるAIの総称。従来のAIは学習した特定の問題には適切に対処できるが、世界が実際に直面している困難な問題(自然災害、医療、教育など)に対処するには、自ら学習し、既存ではない情報を推論する能力が必要だ。
OpenAIのサム・アルトマンCEOは発表文で「AGIの構築は、人類史上最も重要な技術開発になるだろう。われわれの使命は、AGIの構築が人類すべてに利益をもたらすようにすることだ。(中略)Microsoftがこのビジョンを深く共有していることは喜ばしい」と語った。
Microsoftのサティア・ナデラCEOは「OpenAIの革新的な技術とAzure AIのスーパーコンピューティング技術を合わせることで、AIを常に安全に保ちつつ、万人に益となるようAIを民主化していきたい」と語った。