【no.491】進む工作機械の自動化、AIで現場をもっと楽に

進む工作機械の自動化、AIで現場をもっと楽に

AIで現場をもっと楽に

ロボットと並んでMECTの会場で多くの来場者の目を引いていたのが、工作機械における人工知能(AI)の活用だ。AIによって、生産現場における作業者の負荷軽減や装置のダウンタイム削減、稼働率向上が期待できるからだ。近年、工作機械メーカーがAI導入を本格化させており、各社がデモンストレーションや技術展示を競っていた。

シチズンマシナリー(本社長野県・御代田町)は、旋盤への切りくずのかみ込みを即座に検出するAI機能を参考出展した(図7)。背面主軸チャック部に設けた振動センサーから得た加工中の振動波形の乱れをAIで解析して、かみ込みの発生の有無を検出する。

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図7 シチズンマシナリーのAIを利用した切りくずのかみ込み検出
振動データを解析して検出する(a)。(b)は、かみ込み検出のデモンストレーション画面。所沢事業所で稼働中の旋盤のかみ込みをリアルタイムで検出していた。(写真:日経ものづくり)