【no.585】資産運用はAIにおまかせ、米国ロボアドバイザー市場価値はもうすぐ1兆ドル突破

資産運用はAIにおまかせ、米国ロボアドバイザー市場価値はもうすぐ1兆ドル突破

ニュースサマリ―:InsideBitcoinsが5月18日に発表したデータによれば、米国におけるロボアドバイザー市場は2020年に前年比40%増で、市場価値が1兆600億ドルに達するそうだ。また、グローバル市場においてもロボアドバイザーを活用する投資家の数は過去3年間で5.5倍増加するなど急激な成長を遂げている。

重要なポイント:世界のロボアドバイザー市場は、コロナウイルスの影響を大きく受けることもなく高い成長率を維持している。運用資産総額だけでなく、一人当たりの平均資産額や投資家の数も大きな増加傾向にあり、急激な市場の成長を支えている。

詳細情報:一般的なロボアドバイザーは、オンラインアンケートで顧客から集めたデータを活用し、自動化されたアルゴリズム駆動型の資産運用サービスを提供している。

米国のロボットアドバイザー業界の主要なプレイヤーには、Betterment、Nutmeg、Personal Capital、The Vanguard Group、FutureAdvisoなどがあげられる。
米国は世界のロボアドバイザー市場の約75%を占め頭一つ抜けており、中国、英国、ドイツと続く。
日本市場に目を向けても、口座開設数が2020年の110万口座から2023年にかけて260万口座へ2倍以上に増えると予測され、市場は活況である。
主要なプレイヤーとしては「WealthNavi」や、お金のデザイン社の「THEO」、テーマ投資で有名な「FOLIO」が挙げられる。また、楽天証券やSBI証券といった大手証券会社の提供するロボアドバイザーも登場するなど競争が激化している。
ロボアドバイザーの特徴として、人間の関与をほぼ必要としない点や口座開設時の残高や手数料が低額で済む点が挙げられ参入ハードルが低い。
背景:ロボアドバイザーの運用実績を疑問視する声もあるが、数字として証明されつつあるという情報もある。