宮田村は、村のホームページ(HP)と移住・定住促進サイトに人工知能(AI)を活用した自動会話プログラム「AIチャットボット」を試験的に導入した。HPなどに表示されるチャットボットのページに観光や子育て支援、移住支援といった村に関する質問を入力すると、AIが自動的に回答する仕組み。移住希望者らが気軽に問い合わせできるようにと取り入れた。質問内容などを分析し、移住希望者らの関心の把握に取り組む。
AIチャットボットは、事前に複数の回答をプログラムに入力すると、AIが質問内容を判断して、あらかじめ入力された回答の中から適した回答を選ぶ。村は、利用者がいつでも質問でき、即時に返答されるという利点があるため、AIチャットボット製作を手掛けるキャメル(本社・兵庫県)に依頼。5月中旬から準備を進め、村職員は311項目の回答を入力した。
HPや同サイトの右側に、「ボクが自動でご質問にお答えするワン!」と書かれた村イメージキャラクター「みやさん」のイラストのバナーを押すと、質問を書き込むページが表示される。「移住の相談は?」などの選択肢を選ぶほか、メッセージ欄に質問を入力すると、みやさんが応える形で返答する。
村みらい創造課は「最近はインターネットで情報を検索する人が多い。電話やメールがしにくいという人も、いつでも質問でき、ほしい情報をすぐに知ることができる」と利点を話す。質問のあった件数や内容、時間帯などを把握でき、「移住希望者の興味関心がどこにあるか分かる。利用状況を見て本格的な導入を検討し、回答内容も充実させていきたい」とした。