【no.98】韓国で進む自然災害のAI予測、政府も開発に6億円投じる

韓国で進む自然災害のAI予測、政府も開発に6億円投じる

暖かく湿った空気が冷たい海面に冷やされることで、海上から津波と見間違うような大規模な濃霧が発生することがある。その現象は「海霧」、もしくは「移流霧」(ここでは海霧で統一)と呼ばれている。

海霧が発生すると、船舶の乗組員たちは視界を確保できずとても危険な状況にさらされる。また、港湾や周辺の交通網にも悪影響がもたらされ、近隣農家に冷害がもたらされるケースもあるとされている。

今回、そんな海霧の被害に悩まされている韓国で、人工知能を使った「海霧予測システム」が開発された。開発を牽引したのは、海洋水産部・国立海洋調査院だ。

海洋調査院は、2016年から釜山港、蔚山港など全国主要11港に海霧の観測所を設置し、関連機関とともに海霧予測システムの開発を進めてきた。
その後2年間の研究を経て、気温・水温・風向・風速など気象観測資料と、視程距離の相関関係を分析し、海霧が発生する可能性を予測する技術を開発した。

今後「海霧予測サービス」は、通航する船舶が多い仁川港と海雲台沖海域で試験的に提供されることになった。海洋調査院のホームページでは、同区域の現時点から3時間後、6時間後、12時間後の海霧発生確率がそれぞれ確認できようになっている。

 

自然現象を人工知能によって予測できるようになるのは、精度が非常に気になりますね。100%人工知能だけに頼らず、あくまでサポートとして使っていくのが良いのでしょうか。

次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!