【no.101】世界初?多摩市長選に出馬するAI市長とは?

世界初?多摩市長選に出馬するAI市長とは?

2018年4月15日に投開票が行われる多摩市長選挙で、
「人工知能(AI)が多摩市を変える」と謳(うた)う、松田道人さん(44)。
AI市長とは何者なのか。

松田さんが今回の多摩市長選への出馬を決めたのは、4月8日の告示4日前の4月4日。「無投票当選は防ぎたい」という理由からだった。結果的には3人出馬したが、松田さんが出馬を表明するまで、立候補を予定していたのは現職の阿部裕行市長のみだった。

 

AIと政治の相性が良い理由について、松田さんのブレインとして選挙を手伝っている、経済データの分析をする会社経営者の鈴木光晴さんは、「人間が介入しなければ、公正無私で効率的な予算配分ができるのではないか」とAIへの期待を語る。

「金融や経済の分野では、既に日銀(日本銀行)や財務省が効用を最大化する最適制御理論などを応用したモデルを使って適切な予算配分をやっている。だが、その後に政治家が介入して予算配分が変わってくる。あとは、議会を見ていても、質問や答弁が*チャットボットでできるようなものも多い。そういうのを全部ボットに置き換えれば、人件費も削減できる」

「今回選挙に出るのも書類を準備するのが大変で、何回もハンコを押したりしました。でも、こういう手続きも本来ウェブで全部できます。無駄なことが役人の仕事を増やしている。業務の効率化ができない最大の理由は人間のしがらみ。自動化とかテクノロジーはあるのに、今までの業務に対して『これは違うだろ』と言えない」

AIを導入することで、より業務が効率化でき、人件費などが削減できるだけでなく、予算を無駄なく適正に配分できると考えている。さらには、

「人間が予算編成をするときは、後で足りないとならないように少し多めに予算を用意する。その結果、少し余った予算で3月に無駄な道路工事をしたり、予算の無駄遣いにつながっている。AIで予算を正確に出せれば、余計な予算を削れるので減税ができる」

 

結果、松田さんのAI市長は出馬が出遅れた事もありあまり票を集められず、
現職の阿部裕行市長が三選を果たした。しかしながら、投票率は36・38%で、過去最低だった前回の34・47%を上回ったようです。
今回は残念な結果でしたが、いずれは浸透していきそうですね、、今後が楽しみです。

次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!