AIの力を借りた新人タクシードライバー、売り上げはいくら増えた?
AIタクシーは、先行導入して実証実験などを行っていた東京無線タクシーと、愛知県名古屋市のつばめタクシーグループが利用している。彼らは2016年末から2017年3月ごろにかけて、新人ドライバーに同サービスを利用してもらう実験を行ったという。果たして、AIタクシーはどれだけドライバーの売り上げに貢献したのだろうか?
東京無線タクシーでの実証実験に参加した新人ドライバー16人は、他のドライバーと比べて、1人1日あたり3115円の売り上げが増えたという。
東京都心における1日タクシーの平均売り上げ(1日)が約5万円弱といわれていることを考えると、大体6%ほど売り上げが増えたことになる。
ちなみに名古屋のつばめタクシーで行った実験については、
売り上げの上がり幅が平均1200円程度だったとのこと。
東京と比べて少ないが、タクシー需要が非常に高い東京と状況が異なることは留意しておきたい。
タクシードライバーの高齢化や人材不足が叫ばれる昨今、「新人でもすぐに結果が出しやすくなれば、新たなドライバーを確保しやすくなるのではないか」というのがNTTドコモの考え。その背景には、ほとんどのタクシー会社が歩合制を採用しており、売り上げが自らの収入に直結するという業界構造がある。
売り上げ増加と同時にルートが効率的になった事でガソリン代が節約できるようになったというメリットも挙がっているそうです。
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