【no.537】グーグルが狙う「万能AI」、100万の役割を担えるモデルの驚くべき開発方法

グーグルが狙う「万能AI」、100万の役割を担えるモデルの驚くべき開発方法

米グーグル(Google)は野心的なAI(人工知能)開発計画を明らかにしている。同社のシニアフェローでソフトウエア開発のリーダーを務めるジェフ・ディーン氏は2019年7月に来日した際、1つの機械学習モデルで数百~100万種類のタスクを処理する「万能AI」の開発を進めていると明かした。

米グーグルが開発する「万能AI」のイメージ
「万能AI」を目指す取り組みも始まる
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米グーグルのジェフ・ディーン シニアフェロー
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その驚くべき開発法は、1つのモデルに画像認識や音声認識など様々なタスクを学習させるというものだ。そうして万能AIのモデルを作り、100万種類を超えるタスクに対応することを目指す。学習していない未知のタスクに対しては、100万種類の学習済みタスクとの類似性からどう対処すればよいかを判断する。

グーグルは2017年6月に発表した論文「One Model to Learn Them All」で、1つのモデルに8種類のタスクを段階的に学習させていったところ、学習したタスクの数が増えるほど一部のタスクの精度が上がり、各タスクの精度に悪影響が出なかったことを検証によって確かめたと記している。グーグルは学習するタスクの種類を増やしていくことで万能AIを目指す。