【no.579】NEC オンラインでAI講座開設 基礎から実践まで

NEC オンラインでAI講座開設 基礎から実践まで

NECは16日、人工知能(AI)に関する基礎知識から社会での活用に向けた手法を学べるオンライン講座を29日から始めると発表した。AIを活用したデータ分析やビジネスへの生かし方などを独自の教材を使って教える。3年間で20講座の開設を目指す。個人、法人の双方の利用を想定。社会人や学生が隙間時間に学べるようにする。

同社は2019年4月から同社施設などでAI人材の育成講座を開催し、年間約6500人の社会人や大学生が受講している。29日から提供するオンライン版のAI講座は学習段階で数分の動画に分けて受講する。1講座あたりの標準学習時間は6~14時間程度で、それぞれ3カ月程度で学ぶことを想定する。受講費用は税別2万~3万円程度を見込む。時間や費用は通学して学ぶ講座よりも大幅に抑えた。

講座名は「NECアカデミー Online for AI」。29日にAIを活用したデータ分析やシステム開発に関する講座を開き、11月までに3つの講座を開設する。AI、データを適切に扱うための知識など、通学講座と比べて基礎的な講座を増やし、社会人や学生が学びやすくする。

国内でAIを扱う人材は不足しており、政府は19年6月に、年100万人の社会人に課題解決に役立つAI知識を習得させる機会の提供を目標として掲げた。NECはAI人材を育成する需要が大きいとみて、ウェブにサービスを広げる。

【no.578】AI外観検査を簡単に可能にするパッケージ製品、検品作業を1台で実現

AI外観検査を簡単に可能にするパッケージ製品、検品作業を1台で実現

スカイディスクは2020年4月24日、AI(人工知能)による検品作業を1台で可能にする「AI外観検査機ローコストパッケージ」の提供を開始すると発表した。検品作業の効率化に適した学習データの取得から検品、検査まで、AIによる検品ソリューションを短期間で提供できるようにした。

同製品は、シナプスギヤが開発した外観検査機に、同機上で動作するAIアプリケーションをパッケージ化。小型の金属パーツやプラスチックパーツなどの検品業務を半自動化する。具体的には、従来目視で行っていた検品作業をAIで自動化し、検品対象のセットと判定結果を人が確認する。

キャプション
「AI外観検査機ローコストパッケージ」(クリックで拡大) 出典:スカイディスク
また、画像撮影の仕組みとAIプラットフォームとの接続を利用し、簡単にPoC(概念実証)を実施できる。学習用データは、正常(OK)品300個、異常(NG)品100個を取得するため、短期間で評価を開始できる。

【no.575】AIがホワイトカラーの仕事も奪う? その時代は、すでに単純な事務作業から始まっている

AIがホワイトカラーの仕事も奪う? その時代は、すでに単純な事務作業から始まっている

児童福祉や養子縁組、メンタルヘルスなどに関するサーヴィスを提供している慈善団体のニューヨーク・ファウンドリングは2018年、“カット&ペースト地獄”に陥っていた。

さまざまな法的要件を満たすためには、異なる文書やデータベース間でテキストを移動させる必要がある。その作業に臨床医や管理スタッフたちが何時間もかけていたのだ。同団体の最高情報責任者(CIO)のアリック・ヒルは、当時のスタッフの年間転職率が42パーセントに達したのは、こうした単調なデータ入力が原因だったと考えている。

「わたしたちは華やかで活気のある事業を展開しているわけはありません」と、ヒルは言う。「単に紙の臨床記録から脱却しようとしているだけなのです」

ニューヨーク・ファウンドリングではそれ以来、退屈な作業を実行するために独自に作成した「ソフトウェアロボット」と呼ばれる単純なプログラムを使って、不満の多かったこれらの作業の大部分を自動化してきた。

プログラムの多くは、例えばテキストが入力されている欄をひとつのデータベースからコピーして別のデータベースに貼り付けるなど、ユーザーのキー操作を記録して模倣することによって構築されている。こうして何時間も続く反復的でストレスを誘発する作業を不要にしたのだ。

この結果、ニューヨーク・ファウンドリングの転職率は17パーセントに減少したという。「非常に驚きました」と、ヒルは言う。

【no.574】駅の案内で大活躍「AIさくらさん」の別の顔

駅の案内で大活躍「AIさくらさん」の別の顔

「あなたの名前と年齢を教えてください」「渋谷さくらです。さくらさんって呼んでください。今年で21歳になります」

3月14日に開業したJR高輪ゲートウェイ駅で大きな話題を集めたのが、試行導入されたAI接客システム「AIさくらさん」。アニメ風の女性駅員キャラクターが人に代わって乗り換え情報や駅周辺の飲食店情報などを音声や文字で案内する。AIに親しみを感じてもらえるよう、AIを擬人化し、名前、年齢などのプロフィールがインプットされている。

そのため、AIの“個人情報”について質問すると、あたかも人間と会話しているような錯覚に陥る。開業当初、本来の役割とは無関係の会話を試みる利用者が続出したことから、現在は一部の質問に対しては、「お仕事に関する質問をお願いします」という答えを返すように改修されたほどだ。

乗り換えから駅周辺案内まで
むろん、会話を楽しんでもらうことが本来の目的ではない。JR路線に限った乗り換え案内の精度は高い。首都圏はもとより、東北、北海道への乗り換え案内もテキパキとこなす。「コーヒーを飲みたい」と問いかけると、周辺の喫茶店の位置を教えてくれる。逆に、試しに郊外にある私鉄の駅への経路を尋ねると認識できなかった。「会話を重ねることで改善されていく」と、JR東日本の担当者は説明する。

AIさくらさんを開発したのは、Web制作などを手がけるティファナ・ドットコムだ。設立は2000年。もともとAIとは無縁の会社だった。顧客とのやり取りを通じて人手不足に対する悩みを聞く機会が多くなってきたことが、AIの開発につながったという。当初は社内にAIの知識はほとんどなく、培ってきたWeb制作の知識を生かして、AIをゼロから勉強しながらのスタートだった。

【no.572】未踏、非エンジニア向け「アフターコロナのAI人材」特別枠を開設…6月11日締切

未踏、非エンジニア向け「アフターコロナのAI人材」特別枠を開設…6月11日締切

一般社団法人「未踏」は5月20日、AI人材育成プログラム「第2期AIフロンティアプログラム」の募集に合わせて、新型コロナウイルス対策のAI活用を狙った追加募集「After/With COVID-19対策AI活用特別枠」を公開した。

同プログラムは2020年2月に第1期の成果発表が実施され、続く第2期の追加募集(特別枠)となる。

After/With COVID-19対策AI活用特別枠

出典:未踏

募集対象は、「医療、教育、飲食など、COVID-19の流行によって大きな課題が発生した職業に従事しており、その課題についての深い知見を有したプロフェッショナル人材(例えば医師、教員、介護士などの専門職、飲食、物流、建設、交通といった非デジタル産業の従事者など)」 といった、日ごろはAI開発と関わりの薄い、各領域に精通した人材を想定。

第1期の成果発表では、現役の救急医が診断AIを手掛けた実績を残している。関係者によると、この事例をモデルケースとしている。

【no.571】コロナ騒動のウラで急速に拡がる「AI面接」そのメリットと問題点

コロナ騒動のウラで急速に拡がる「AI面接」そのメリットと問題点

新型コロナ禍で対人面接が困難になる中、企業が採用活動にAI(人工知能)を導入する動きが進んでいる。いわゆる「エントリー・シート(ES)」と呼ばれる応募書類のスクリーニングや、ビデオ面接などにAIを使う方式だ。

新卒の就活生や中途採用の応募者らは、パソコンやスマホからインターネットを介してビデオ面接に臨む。その相手となる面接官が、人間ではなくAIになるのだ。

このAI面接官は「あなたの長所、短所は何ですか?」など、様々な質問を入社志願者に投げかける。これに対して返された答えを、AIは「パターン認識技術」などを使って事細かに分析する。この入社志願者がどんな言葉を好んで使うか、あるいは声の抑揚、さらには表情や仕草までも分析する。

iStock
特に米国のAI面接官は「仕事中、上司と意見が食い違った場合、貴方は上司を説得しようとしますか、それとも素直に従いますか?」といった難しい質問も投げかけてくる。それに対する答えが不十分だと「もう少し詳しく説明してください」と突っ込んでくる。

このようにして、特定の職務に対する適性や能力面から、感情の起伏や精神的な強さに至るまで総合的に判定するわけだ。

かなり手強いAI面接官
もちろん日本企業の間にも、こうした動きは広がっているが、未だ主流とはなっていないようだ。また、たとえAIを導入したとしても、人事担当者がそれを完全に信用するまでには至っていない。つまりAIから得られた情報を参考にしつつも、基本的には人事担当者(人間)が改めて応募書類に目を通し、面接を行うなどして採否判定を下している模様だ。

ただ、こうした一種の試行段階を経て、いずれはAIに選考プロセスの一部を任せることも検討中と見られる。

このように慎重な姿勢の日本に対し、お隣の韓国はもっと積極的でシビアだ。

【no.570】製造現場で活躍広がる「画像×AI」、どういう場で生きるのか (1/2)

製造現場で活躍広がる「画像×AI」、どういう場で生きるのか (1/2)

グルーヴノーツは、「製造×画像AI」をテーマに2020年4月14日、オンラインセミナーを開催。グルーヴノーツ アカウントエグゼクティブ 岩野敦氏が製造業向けのインフラ設備・機械の保全・安全管理業務における画像AI(人工知能)の活用事例などを紹介した。

AIと量子コンピューティング技術を活用した「マゼランブロックス」
グルーヴノーツは福岡市に本社を置くソフトウェア会社で、社員数は約50人。AIや量子コンピュータを利用した組み合わせ最適化ソリューションなどを提供している。それを実現するツールの1つが「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」である。

「マゼランブロックス」は、AIと量子コンピュータ技術を搭載したクラウドプラットフォームで、同ツールを用いた「最適化」「予測」「データ分析」の3つの領域で事業展開を行っている。「例えば、製造業で製品の需要予測ができれば、適切な生産計画が分かる。それを実現する工場の生産ラインや従業員のシフトなどをどうすればよいかを、組み合わせ最適化することで、顧客のビジネスを支援していくことを考えている」(岩野氏)。

同社では現在、製造業から画像AIに関する引き合いが拡大しているという。背景には日本の生産人口減に関する人手不足、高齢化に伴うベテラン技能者のリタイアにより技能伝承の課題がある。「ベテランの技能を補いつつ、少ない人手で事業を維持・拡大するための道具として画像AIが必要とされている」と岩野氏は語る。

「マゼランブロックス」の画像AIには主に以下のような活用モデルがある。

画像分類モデル:ユースケースとして検品工程における不良品の分類
物体認識/検出モデル:1つの画像にさまざまな被写体がありそこから特定のもの検出する。混在物の検出、特定部の検出・数量アカウントなどのユースケースがある
マルチモーダル数値回帰モデル/マルチモーダル数値分離モデル:センサー値などの数値と画像を組み合わせる。設備の異常検知、将来の数値予測などに可能になる
画像に関する顔識別ソリューション:工場内立ち入り、IDチェック
製造業における画像AIの適用範囲は、製造業のバリューチェーンの中で多様な課題に対応してきた。

例えば、調達の部分では需要予測により発注数を適正化し、在庫ロスや欠品ロスの低減を図ることができる。製造段階では、検査品質、生産性向上に加えて工場の人員シフト、作業手順の組み合わせ最適化に貢献する。流通面では荷積み量の最適化、配送要員のシフト最適化、配送先や配送ルートの最適化を図る。

アフターサービスの面では完成品の異常検知、サービスエンジニアの最適化などを行う。このほか、バリューチェーンの中の支援業務として、生産設備の異常検知とメンテナンス・技能伝承に用いることが可能だ。安全管理面では工場での禁止行為のアラート、一人作業での予測できない事態のアラートなどに利用できる。

【no.568】AI(人工知能)を悪者にしているのは誰なのか? 人間を支配する真の敵とは

AI(人工知能)を悪者にしているのは誰なのか? 人間を支配する真の敵とは

最前線のAI開発研究者や起業家ら51人にインタビューしたノンフィクション『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』を経済思想家の斎藤幸平さんが読み解く。

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人工知能(AI)の発展を中心とする第四次産業革命の可能性について、耳にしない日はない。だが、この急速な技術発展は、本当に人間を「自由」にし、さらには「幸福」にしてくれるだろうか? これが本書の核心的な問いである。

菅付の整理によれば、世間には対立した見方があるという。一方では、あらゆる情報が監視され、人間はAIに仕事を奪われ隷属することになるというディストピア論がある。そして、他方では、人間がAIによって様々な重荷から解放され、自由・幸福になるというユートピア論がある。

どちらの見解が正しいかを突き止めるために、菅付は、様々な専門家にインタビューをし、豊富な具体例をもとに、テック業界の現場の最前線をレポートしてくれる。そして、「AIは人間のように思考することができるのか?」、「AIは意識を持つか?」、「AIは人間を労働から解放するか?」など、AIについて考えようとすると必ず思い浮かぶ重要な問いについて考えるヒントを数多く与えてくれる。

興味深いのが、菅付が取材を進めるにつれて、徐々に楽観的なシンギュラリティの到来予測そのものへの懐疑を強めていくように思われることだ。というのも、調査から浮かび上がってくるのは、多くの研究者や専門家たちが、シンギュラリティのような世界がすぐに実現する可能性はかなり低いと見積もっている現状だからである。

この事実から奇妙な構図が浮かび上がってくる。フランスの哲学者ジャン=ガブリエル・ガナシアを引用しながら、菅付が述べているように、シリコンバレーの人々は、一方では、AI発展の限界を暗に認めながらも、同時に、「人間の終わり」をもたらすようなAIの危険性を熱心に警告しているのである。つまり、「私たちの心はすべてAIに読まれている」、「私たちの判断は実はすべてグーグルやフェイスブックが生み出しているフェイクに支配されている」と警告しているのだ。あたかも私たちには自由意志もなく、すべては幻想だと言わんばかりに。

この矛盾を考察するためには、さらに踏み込んで、私たちはこう問わねばならない。テック業界の人々は、近い将来のAI技術発展の限界を知っているにもかかわらず、なぜ誇張された危険性を積極的に広めているのだろうか、と。

それは単に話題を生み出すことで、世間的な注目を浴び、政府の助成金やクラウド・ファンディングによる資金を獲得するためだけではないだろう。また、万が一の危険性を親切心から喚起してくれているわけでもない。むしろ、真の狙いは、私たちの自由意志は存在せず、真実を知ることはできない、と人々を疑心暗鬼にさせることにあるのではないか。

【no.567】AIチャットbotの「コウペンちゃん」と会話できるiOSアプリ登場 話すほど言葉を学習

AIチャットbotの「コウペンちゃん」と会話できるiOSアプリ登場 話すほど言葉を学習

アプリ開発などを行うCreative Plusは5月12日、ペンギンのキャラクター「コウペンちゃん」のAIチャットbotと会話できるiOSアプリ(ダウンロードは無料)の提供を始めた。NTTレゾナントのAI技術を基に開発したAIチャットbotを活用しており、会話するとコウペンちゃんが新しい言葉を覚えていく。

コウペンちゃんは、イラストレーターのるるてあさんが描くコウテイペンギンの赤ちゃんのキャラクター。スマートフォンアプリ「きみとおはなしコウペンちゃん」では、コウペンちゃんとテキストで会話でき、ユーザーとのやりとりを通してコウペンちゃんは新しい言葉を覚えていくという。

今回の取り組みは、企業のAIサービス導入を支援するサービス「goo AI x DESIGN」の新プラン「スマホ向けAIチャットボットアプリ開発プラン」を活用したもの。会話機能には、NTTレゾナントのAI技術「gooのAI」を基に開発したAIチャットbotを用い、これに導入企業が持つキャラクターデータを学習させることで、定型文の一問一答にとどまらない自然な会話を実現するとしている。情報発信やゲーム機能などもオプションとして開発できる。

【no.565】医用画像診断支援AIプラットフォーム事業を開始 エムスリーとNOBORI

医用画像診断支援AIプラットフォーム事業を開始 エムスリーとNOBORI

エムスリーは2020年5月7日、NOBORIと事業提携契約を締結し、医用画像診断支援AI(人工知能)プラットフォーム事業を開始することを発表した。

近年、日本国内ではAI開発を進めるべき重点領域の一つとして、保健医療分野における画像診断支援を挙げており、医療機器承認審査に当たっての評価指標の策定や評価体制の整備も実施されていることから、AIを活用した医療機器開発のニーズが見込まれている。

エムスリーでは、2017年から画像診断を含めたAI医療機器の開発支援などをグループ会社全体で一貫して行う事業「エムスリーAIラボ」を運営してきた。今回、約1.8億件の画像データを扱う医療クラウドサービスを提供するNOBORIとAIプラットフォーム事業を開始することにより、AIの診療現場への流通を加速させる考えだ。