【no.145】トランスコスモス、コンタクトセンターにおける応対品質の自動判定AIを開発

トランスコスモス、コンタクトセンターにおける応対品質の自動判定AIを開発

トランスコスモスとAI研究所のCommunication Science Labは、共同で進める機械学習プロジェクトの取り組みとして、コンタクトセンターにおける応対品質を自動で判定するAIを開発した。最初の取り組みとなる実証実験に成功し、業務における実用の見込みを得たため、今後2018年度内のサービス化を目指す。

トランスコスモスは、コンタクトセンターの応対品質における要素を、作法や礼儀にあたる「応対マナー」、応対の中核である「案内内容」、そして付加価値にあたる「プラスアルファの対応」の3つに分類。今回の実証実験では「応対マナー」を対象とした。

同社が蓄積したコンタクトセンターの運用ノウハウをもとに良質な学習データを大量作成し、Communication Science Labの先進的な技術力を用いた結果、人間の精度を維持しながら、大量かつ高速に応対マナーを自動判定するAIの開発に成功した。

これにより、特定のキーワードのみでNG通話を検出する音声認識システムと比べ、極めて高精度な自動判定・検出が可能となった。

同社はこの実証実験の成果を踏まえ、長年の難題であった2つ目の要素の「案内内容」における応対品質自動判定AIのサービス化にも着手。

コンタクトセンターでは、約款や注意事項などの案内においては特に正確な案内が求められるため、業務に精通した管理者による聞き起こしチェックと再発防止のための指導が不可欠だ。しかし、それには非現実的な工数を要し、品質の維持や管理をシステマティックに行うことは困難だった。

同社は、こうした中核業務における難題のAI化を推進し、2018年度内のサービス化と本格展開を目指す。

どういったルールなのか、判別の仕方や具体的な内容はまだよくわかりませんでしたが、コンタクトセンターの教育・管理体制に大きく変化をもたらしてくれそうな取り組みですね。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.144】AIとの対話で業務システムをコントロールする「ConcieLink」 TISが提供開始

AIとの対話で業務システムをコントロールする「ConcieLink」 TISが提供開始

TISは2018年6月25日、AIとの対話インタフェースでさまざまな業務システムをコントロールできる「ConcieLink(コンシェリンク)」の提供を開始すると発表した。

ConcieLinkは、社内システムやデータベース、「Microsoft Office 365」や「Google G Suite」などのクラウドサービスなどと連携し、従業員のスケジュール検索・確保、商品や顧客の情報検索、各種申請システムへの入力などの作業を、AIとの対話で処理できるようにするサービス。

ConcieLinkの対話機能は、1つの文書指示で必要な情報(日付、人名など)を読み取り、不足している箇所を聞き返す高度な対話が可能で、業務指示を最小限のステップで実現できるという。

業務システムやクラウドサービスとの接続には、APIを利用する。接続先のAPIの知識と簡単なJavaの知識があれば、最短1カ月程度で利用可能になるという。テキスト入力だけの統一したユーザーインタフェースが提供されるため、新たなインタフェースの開発やユーザーへの教育も必要ない。

また、対話を起点に業務を実行できるようにするポータル基盤も用意。このポータル基盤は、ノンプログラミングで対話コマンドを構築できる管理機能や、ユーザー単位のメニューカスタマイズやメッセージ通知機能などを備える。

TISでは、ConcieLinkを導入することで、システム操作に費やす業務時間を削減し、優先すべき業務に注力できるようになることで、生産性向上につなげられるとしている。

また、対話インタフェースはモバイルファーストで設計されており、ブラウザ経由でさまざまな業務システムと連携できるため、新たなユーザーインタフェースの開発の必要がなく、モバイルシステム開発の負荷軽減や業務システムのモバイル化推進も可能になるという。

利用例としては、Office 365カレンダーやGoogleカレンダーと連携した会議の設定、ERP(Enterprise Resources Planning)やスクラッチシステムと連携した商品や販促品などの手配、経費精算システムと連携した各種精算業務、営業日報や顧客情報と連携した営業業務などの効率化を挙げている。

クラウド型は、ConcieLinkへの接続環境を用意するだけで利用でき、簡単にサービスを試行できる3カ月間無償の「Freeプラン」の他、最大リクエスト数と保存データ量に応じた6つの料金体系で提供する。

サブスクリプション型は、顧客のサーバやクラウドサービスに導入する形態で、1カ月当たりのリクエスト数に応じて、4つの料金体系で提供。導入支援サービスやオンサイト講習などのオプションサービスも用意する。

価格例(税別)は、クラウド型が最大リクエスト数1万、保存データ量1GBまでの「small.1」プランで月額5万円(最低契約期間が3カ月)。サブスクリプション型が最大リクエスト数10万までの「middle.1」で年額120万円(最低契約期間は1年間)。どちらも初期費用は無料。2018年9月28日まで、クラウド版の年間利用料を1年間無償にするリリース記念キャンペーンを実施する。

最初の作りこみが肝心かとは思いますが、上手く使えば社内の業務の時短に繋がりそうですね..!次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.143】AIが音だけを頼りに情景を推定する!NTTが最新の開発技術を公開

AIが音だけを頼りに情景を推定する!NTTが最新の開発技術を公開

NTT コミュニケーション科学基礎研究所が、開発中のユニークな技術を報道陣に公開した。基礎研究段階の技術から実用化間近の技術まであり、今後どのようなサービスに結びついていくのか、期待が膨らむ内容だった。同技術は、NTT京阪奈ビルにおいて5月31日・6月1日に実施された一般公開イベント「オープンハウス2018」で紹介された。

浮像は、プロジェクターから影を投影することで、絵や手書きの文字などに奥行きを与える光投影技術。これにより印刷された対象を浮き上がるように見せる、不透明な印刷物に透明な質感を持たせる、といったことが可能になる。実際にデモを見たが、思わず触りたくなるほどリアルで驚いた。

担当者によれば、様々な角度から投影できるとのことで、壁に貼られた印刷のポスターや、紙の商品パッケージの見せたい部分だけを強調することも可能。人の注目を集めたい、インパクトのあるメッセージを伝えたい、そんな場面で活用されそうだ。

続いては、(カメラを使わずに)集音マイクだけを使って、まるでカメラで撮影したかのような情景を推定する技術。マイクアレイ(複数のマイク)で音を収録して、音を発している物体の種類、形状、動きなどをAI(人工知能)が予測している。担当者は「たとえば人は目をつぶっていても、喋っている人との距離感などを想像できます。それは経験で学んでいるから。この経験と知識をAIに与えています」と説明する。

ブースでは2つのデモが紹介された。ひとつは、円形のレールの上を玩具の電車が走る空間に、マイクが4本挿入されたシチュエーション。担当者は「ここでAIは、どんな音がどの角度から飛んできているか情報を取得しつつ、ディープラーニングに基づいた予測を働かせています。この音は電車だ。この方向に、この速度で走っている。そうした予測から、モニターに走る電車の影を映しています」と説明する。

なるほどモニターでは、ほぼリアルタイムで青い影が円を描いて動いているのが確認できた。もうひとつは、これを人に応用したもの。カメラを置いていない部屋で男女2人が会話をしているシチュエーションで、AIは予測結果を画像として出力した。

将来的には、カメラの設置が好ましくないような生活環境や公共空間での見守り、防犯といった利用シーンを想定している。また、カメラとの組み合わせでセンシングの質を上げる、といった利用方法も考えられている。

このほか興味深かったのは、複数の人の声が混ざった音声から、目的話者の声の特徴に基づき、その人の声だけを選択的に抽出する技術「SpeakBeam」。たとえ混雑するパーティ会場で録音した、複数人が同時に大声で喋っているような音源からでも、個人に切り分けて会話を抽出できる。

担当者は「カクテルパーティー効果、という言葉をご存知でしょうか。そもそも人間の脳に備わっている、選択的聴取能力です。人は声の高さ、声質などで聞きたい話者の声のみを聞いているわけですが、これをコンピュータで実現します」と説明する。

従来の技術でこれに近いことを実現するには、目的話者の音声データとして数時間ぶんの音源が必要となり、実用化にはほど遠かった。ところが人間の脳の仕組みを模したニューラルネットワークで機械学習を実施することで、10秒程度の音声データがあれば話者の声の特徴を抽出できるようになったという。

今後の展開として、担当者は「人の会話を理解する音声認識・ロボット技術に応用できます。また、聞きたい声だけを抽出できるボイスレコーダーや補聴器もつくれるでしょう」とアピールしていた。

音から情景を判断し、音を選択していく、というのは革新的ですね。
これからの展開が非常に楽しみです。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.142】Microsoft、新ニュースエンジン「Microsoft News」発表。人とAIがキュレート

Microsoft、新ニュースエンジン「Microsoft News」発表。人とAIがキュレート

Microsoft(マイクロソフト)は新ニュースエンジン「Microsoft News」を発表しました。こちらは人力や人工知能(AI)などキュレーションでニュースを集めるシステムで、モバイル向けアプリのMicrosoft Newsも完全刷新されています。

Microsoft Newsでは1,000以上の「プレミアム・パブリッシャー」からキュレートしたニュースと、人力や人工知能で3,000ブランドの配信元から選別したニュースが表示されます。さらにトップ・ストーリーなどは、800人の世界中のエディターが毎日選別するという力の入れようです。

なおテック企業によるニュースアプリといえば、Apple(アップル)の「News(日本未配信)」や、刷新されたGoogle(グーグル)の「Google ニュース」アプリがあります。特にGoogle ニュースはキュレーションタイプのアプリで、今回のMicrosoft Newsと性格も近いですね。テック企業が相次いで純正のニュースアプリをリリースする背景は、「情報を制するものが世界を制する」ということなのかもしれません。

そしてこのMicrosoft Newsは刷新されたアプリだけでなく、MSN.comやEdgeブラウザ、Windows 10やSkype、Xbox、Outlook.comにもニュースを提供します。刷新されたMicrosoft NewsのアプリはiOS向けとAndroid向けに配布が開始されています。

記事をキュレートするにも、人力ではなく人工知能によって幅の広いニュースを拾ってきてくれているのでしょうか。しばらく使って記事をチェックしてみようと思います。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.141】飲食店のシフト、AIが自動作成 補充候補もAIがリコメンド

飲食店のシフト、AIが自動作成 補充候補もAIがリコメンド

セコムはこのほどAI(人工知能)を使って勤務シフトを自動作成するサービス「セコムかんたんシフトスケジュール」を開発し、9月から販売を開始すると発表した。AIを活用することで、飲食業や小売業の課題である勤務シフト作成の手間や、シフト調整の心理的負担などを軽減するという。

セコムかんたんシフトスケジュールでは、まずスタッフがPCやスマートフォンなどから登録した希望をもとにAIが勤務シフトを自動で作成。欠員のある時間帯や店舗などは一覧表示でPCやスマートフォンから確認でき、スタッフが欠員の募集に応募できる他、スタッフの勤務状況や欠員への応援実績などをもとにAIが補充候補を管理者におすすめする「AIリコメンド機能」も備える。

セコムグループでIT事業などを担うセコムトラストシステムズ、飲食店チェーンを運営する吉野家、AIベンチャーのエクサウィザーズ(東京都港区)が共同開発した。勤務シフトの自動作成には、セコムが持つ警備員や看護師向け勤務シフトを自動作成するAIを活用。これに吉野屋の店舗運営ノウハウを取り入れることで、飲食業などの繁忙期に応じたシフトや短時間シフトなどにも対応したという。

一方、AIリコメンド機能にはエクサウィザーズのAI技術を活用。行動心理学者の正木郁太郎氏(東京大学 大学総合教育研究センター特任研究員)が監修したアンケートを吉野屋で事前に実施し、アンケートから分かったスタッフの性格や志向と、勤務状況や欠員への応援実績などをAIが学習してリコメンドする。

セコムはこのサービスを提供することで飲食店や小売業店舗の業務運営を支援し、働き方改革や生産性向上に貢献するとしている。

 

欠員発生時に従業員の特性を考慮してリコメンドする、というのは凄いですね。
色んな形で展開できそうなサービスです。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.140】アマゾン 新AIスピーカー「スポット」の販売予約を開始

アマゾン新AIスピーカー「スポット」の販売予約を開始

インターネット通販大手のアマゾンジャパンは20日、人工知能(AI)を備えたAIスピーカー「エコー」シリーズのタッチ画面付き新商品「スポット」の販売予約を開始した。2.5インチの円形画面がついており、利用者は音声による指示でニュース動画や料理のレシピ動画を画面で再生できるほか、ネット通販で商品注文する際に検索結果も表示できる。将来は「エコー スポット」間やスマートフォンなどとテレビ電話などができるコミュニケーション機能も備える予定だ。

2017年12月に米国で先行して発売されており、日本での発売は8カ国目。高さ・幅約10センチ、奥行き約9センチで、米国で販売されているタッチ画面付きAIスピーカー「エコー ショー」よりも小ぶりだ。「日本の住宅事情に適した大きさ」(アマゾンジャパン担当者)とスポットの販売を決めたという。両手がふさがる料理中にレシピ動画を声で再生できるなど、「画面がついていることで新しい使い方ができる」(同)。税込み1万4980円。7月26日出荷開始予定。

アマゾン以外からも音声操作によってディスプレイ表示があるスマートスピーカーはありますが、アマゾンでの買い物など、非常に便利そうだな、、と感じます。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.139】警察も読めないコロンビア戦後の渋谷 AIで人出予測へ

警察も読めないコロンビア戦後の渋谷 AIで人出予測へ

JR渋谷駅(東京都渋谷区)周辺でサポーターの整理にあたる警視庁は、
人出を測りかねている。こうしたなか、NTTドコモが日本の初戦が行われる19日夜、人工知能(AI)を使った人出予測の実証実験を、同庁と協力して初めて実施する。

警視庁によると、初戦のコロンビア戦が午後11時ごろに終わる予定の19日は、渋谷駅周辺に最大で数百人の警察官を配置。交通規制はせず、実際の人出に応じてスクランブル交差点の斜め横断を禁止して事故を防ぐ。25日午前0時と28日午後11時に始まる第2、3戦は未明に終わるため、大会の経過をみながら警備態勢を固めるという。

スポーツバーが多いことなどから、過去にサポーターが斜め横断を繰り返したり、ハイタッチをして騒いだりするなど、トラブルが絶えない渋谷。雑踏警備にあたる「DJポリス」を投入するなどしてきたが、時間帯や勝敗に人出が左右されるため、警視庁幹部は「ハロウィーンや新年のカウントダウンと違い、過去の実績で予測できない難しさがある」と言う。

19日は、ドコモが7千万回線以上ある携帯電話ネットワークを生かした実証実験を予定している。基地局とつながっている回線数のデータなどをもとに人が集まっている場所を割り出す「近未来人数予測」と呼ばれるシステムだ。

同社によると、個人を特定できない形で250~500メートル四方の人の分布を推計。集団の広域的な流れを予測するAIと組み合わせることで、数時間先までの人出の予測が10分単位でわかるという。

結果どうなったかも追っていきたいと思いますが、こうした予測がどんどん正確になっていくと、計画を立てやすくなっていきますね。色んなことに応用できそうです。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.138】使うほどに得をする? 中国AIスピーカーのユニークなアイデア

使うほどに得をする? 中国AIスピーカーのユニークなアイデア

人工知能とブロックチェーンを組み合わせたサービス構想が次々と発表されているなか、中国では、家庭用AIスピーカーというハードウェアまで組み合わせたサービスが提供開始されている。

中国・チーターモバイルは先頃、「AI BlockChainプロジェクト」を通じて開発した家庭用スピーカー「小豹AI音箱」を販売開始した。ブロックチェーン技術とAIを組み合わせたスピーカーは世界初。価格は699元(約1万2000円)となっている。

小豹AI音箱は、アマゾン・エコーやグーグル・ホームと同じく、ユーザーにパーソナライズしたAIサービスを提供する。一方、ユーザーがサービスを受けるだけでなく、小豹AI音箱の“進化”に参加できるという特徴がある。またその寄与度によって、報酬を得ることができるというコンセプトだ。

例えばユーザーが、小豹AI音箱から発せられる音声広告を聞く、もしくは提供されるAIサービスにデータを追加するなどアクションをとると、一定の「AIポイント」を獲得することができる。小豹AI音箱の進化を促すアクションはさまざまなだが、AIサービスの進化に寄与する度合いが高ければ高いほど、多くの報酬が得られる。

そうして得たAIポイントはデジタル資産になる。現状、ユーザーはポイントを使って、チーターモバイルと提携したコンテンツサービスなどを受けられるという仕組みだ。

小豹AI音箱の性能がどの程度のものなのか、また、どのようなブロックチェーン技術が採用されているか、具体的な内容は明かされていないが、アイデアとしては非常に面白い。AIスピーカーの性能はデータ量に比例するとされているが、仮に小豹AI音箱に話かければ話しかけるほど、もしくはデータを入れれれば入れるほどポイントをもらえるとなれば、ユーザーも一定のモチベーションを維持することができるはずだ。

さらにAIポイントがトークン化され、将来的に取引所に上場するなど法定通貨との互換性がでてくればどうか。もしかしたら、AIスピーカーと話すことを仕事にしたり、なかには「億り人」になる強者だって現れるかもしれない。

既存のAIスピーカーは、いわゆる「盗聴の可能性」などがたびたび導入の障壁となってきたが、インセンティブをもらえるのであれば、ユーザーの拒否感もある程度緩和できるかもしれない。

それらはあくまで仮定の話であるものの、小豹AI音箱のような「ユーザーと相互関係を築くことでスマートになっていく」というコンセプトは、これまでのAIスピーカー製品とは全く別の意味で話題になっていきそうである。

AIに吹き込ませる情報に対してインセンティブが発生するというのは、普及が進みそうな体系ですね。面白いアイデアだと思います。
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【no.137】AIが声を失ったラジオ記者の声を復元 放送復帰へ=米

AIが声を失ったラジオ記者の声を復元 放送復帰へ=米

2年前に病気で声を失った米国のラジオ・ジャーナリストが、人工知能(AI)のお陰で放送に復帰する。コックス・メディア・グループで働くジェイミー・ドゥプリーさん(54)は、珍しい中枢神経疾患にかかり、しゃべることができなくなっていた。

ドゥプリーさんの新しい声は、スコットランドのセレプロック社の手によって作られた。同社の技術ではドゥプリーさんの過去の音声記録を使い、脳神経を模した学習システム「ニューラルネットワーク」に、ドゥプリーさんがどのようにしゃべるのかを推測させる。

ドゥプリーさんはBBCの取材で、「この技術のお陰で仕事を確保し、家族にもひどい財政難を味わわせずにすんだ」と話した。

一般的には誰かの声を作るとき、必要なデータを集めるためには30時間にわたって文章を読む必要がある。
AIはこの音声ファイルから単語を切り取って状況に合わせてつなげるか、その人のしゃべるパターンを推測・模倣するか、どちらかの動作を行う。
どちらの方法も何万ポンドものコストがかかり、1つの声を作るのに1カ月を要する。

このプロセスを短縮し、より安価で提供するため、セレプロックは2006年から独自のニューラルネットワークを開発し始めた。
今では、ウェブサイトに載っている文章を録音すると、500ポンド(約7万3000円)で数日間で音声を生成してくれるようになった。

AIは読まれた単語を1語につき100個の要素を細切れにする。これを数多くの一般的な単語で繰り返すことで、最終的にはその人物がどのように発音しているのかを理解し、単語に含まれる全ての要素について決まった順序があることを突き止める。
それからニューラルネットワークが独自の音を生成し、その人物が話したとき、会話で使う単語がどのように聞こえるかを推測する。
世界中のコンピューター科学者が、ニューラルネットワークに人間の脳を模倣をさせるため、画像認識できるよう訓練してきた。しかしセレプロックによると、AIにとっては音声の方がもっと簡単だという。

同社のクリス・ピドコック創業者兼最高技術責任者(CTO)は、「AI技術は小さく範囲が限定された問題でこそ活躍する。誰かの話し方をまねることは、ディープニューラルネットワーク(深層学習するシステム)が得意とすること」と説明する。

ドゥプリーさんは過去35年間、ワシントンの米議会から政治ニュースを報じ続けてきた。またジャーナリストとして6つのラジオ局で番組制作に関わっており、彼の声は仕事に不可欠なものだ。

ドゥプリーさんはセレプロック社によるコンピューター生成された音声を使い、6月25日から米ABC傘下のWSBアトランタ(ジョージア州)と、コックス・メディアが保有するオーランド(フロリダ州)、ジャクソンビル(同)、デイトン(オハイオ州)、タルサ(オクラホマ州)の各放送局でラジオに復帰することが決まった。

ドゥプリーさんは新しい声を使い、自身が書いた原稿をパソコン上の音声読み上げソフト「バラボルカ」に読み込ませ、音声録音を作ることができるようになった。

録音された単語やフレーズの発音が正しくない場合は、子音や母音を遅くしたり、正しく発音されている単語に置き換えたり、音程を変えたりできる。このようにして、1つの報道を7分ほどで作ることができる。

「これは私です。間違いなく」とドゥプリーさんは話す。

「確かにわずかに機械的ですが、誰も完璧な肉声になるとは言っていませんでしたから」ドゥプリーさんは家族や同僚と話すときはタブレットを使ったり、数単語ずつゆっくり話したりしているというが、新しい声を得たことで人生が大きく変わったと語った。

出せなくなってしまった声を補う事ができるようになったとは驚きですね…!
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.136】九州電力が音声AI活用IoTサービス–声優やキャラの声でニュースや家電操作

九州電力が音声AI活用IoTサービス–声優やキャラの声でニュースや家電操作

九州電力は6月6日、独自の音声AIならびにスマートスピーカを活用したIoTサービス「QUUN」(キューン)を、7月下旬から提供すると発表した。

このサービスでは、独自に構築した音声AIエンジンを活用し、人気声優の声でニュースや天気を提供するボイスサービスのほか、話しかけるだけで家電を操作したり、自宅を守ってくれる機能など、生活を便利にするサービスを提供するというもの。

QUUNボイス機能では、ニュースや天気、占い、計算、タイマー/アラーム、雑談応答などに対応。今後、情報検索、スケジュール管理などを順次拡大予定。音声AIには好きな名前が可能となっている。標準ボイスは声優の雨宮天さんが担当。今秋にはアニメのキャラクターを選べるキャラボイスサービスを提供予定という。

QUUNボイスに連携する付加サービスとして、話しかけるだけで家電を操作できる「QUUNオートメーション」や、みまもりサービスとなる「QUUNセーフティ」、遠くに住む家族の様子がわかる「QUUNファミリーリンク」、電気の使用量などがわかる「QUUNエナジー」などを用意している。

さまざまな事業パートナー企業と提携。みまもりサービスについてはセコムと提携し駆けつけサービスを、ボイスサービスにおいてはソニー・ミュージックエンタテインメントと提携し展開していく予定という。

サービスの価格は、初期費用3000円(税別)、機器代が1万2000円から(税別)。月額利用料は700円からで、基本料に機器ごとのサービス料を加えた形となる。なおサービス開始に先立ち、福岡市ならびにその近郊に在住している人を対象とした無料モニター50世帯の募集を行う。QUUNモニタ募集サイトから応募を行う形となっている。締め切りは6月29日まで。

家電の操作などは声で操作するのはボタンを押す動作の方が楽だが、高齢者の方のほうが親和性が高いのではとも言われています。どう展開していくのか楽しみですね。
次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!