【no.212】全客室にAIスピーカー 多言語チャットボットも

全客室にAIスピーカー 多言語チャットボットも

シダックスの事業子会社が受託運営する「ホテルエミット渋谷」(東京都渋谷区)は10日、AI(人工知能)スピーカーと多言語対応チャットボットを導入した客室内を報道公開した。AIスピーカーの人工知能は、ITベンチャー「TradFit」(トラッドフィット、東京都千代田区)がホテル用のアプリケーションを開発・提供。「レストランはありますか」「タクシーの手配はできますか」など旅行者に多い質問に答えることができる。同社によると、ホテル仕様の同サービスは業界初だという。

ホテルエミット渋谷は今年3月、資産形成コンサルティング業「Vortex」(ボルテックス、千代田区)が建設し、「シダックス大新東ヒューマンサービス」(渋谷区)が受託運営している。カラオケ事業からの撤退を表明しているシダックスにとっては初の受託運営ホテルとなる。

AIスピーカーは今年10月、ホテル客室全72室とフロント、ロビーに計74台設置。日本語もしくは英語で「朝食は何時からですか」「チェックアウトは何時ですか」などと声をかけると、人工知能が回答する。答えられない質問の場合、チャットボットに移行するQRコードが表示され、スマートフォンで読み取った後、ホテルスタッフとやりとりできる。チャットボットは英語や中国語、タイ語、フランス語など計17言語に対応しており、自動翻訳機能を備えていることから、「言葉の壁」を越えたコミュニケーションが可能だという。

このサービスは、約85%を占める外国人観光客らへのサービス向上のほか、業務効率化も狙う。シダックスは人件費の2割削減を目指しており、ホテルでも今後、夜間の常駐スタッフを2人から1人に削減することを検討している。シダックスグループの担当者は「英語のできるスタッフは、チェックアウトやチェックインの時間帯に配置されることが多く、夜間は少なかった。夜間も言葉の壁がなくなり、現時点でプラスになっていると思う。今後も積極的に導入していきたい」と話している。

朝食の時間など、わざわざフロントに電話するほどではないけど、案内を見るのは面倒..というニーズに応えてくれそうですね。
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【no.211】Google、AIが喋って電話予約するDuplexを来月提供。米国のPixelユーザーから順次拡大

Google、AIが喋って電話予約するDuplexを来月提供。米国のPixelユーザーから順次拡大

新スマホ Pixel 3の発表会より。5月の発表時に「人間と区別がつかない」「すごすぎて逆にあやしい」と話題になったGoogleアシスタントの電話予約代行機能 Duplex が、米国の一部で11月から利用できることが分かりました。

Google Duplex は、人数や希望の時間帯をGoogleアシスタントに伝えると、ユーザーの代わりに電話してレストランなどを予約してくれる機能。

(正確には、AIが一定の文脈でリアルタイムに音声会話する技術の名前が Duplex テクノロジーです)。

オンライン予約に対応していないレストランでも、まずGoogleアシスタントに希望を伝えると、アシスタントが店舗に電話をかけてスタッフと会話し予約を確定させてくれます。

アシスタントに希望を伝えるのも、自分で店舗に電話して伝えるのもあまり変わらないような気がしますが、Duplexを使えばいつアシスタントに指示しても電話予約が可能な時間にかけてくれる、応答を待ったりかけ直したりする必要がない、旅行先などで電話口の会話に自信がないときや、音声通話ができない状況でも予約してくれる利点があるとされていました。

確定した予約は自動的にカレンダーに入力され、移動が必要なタイミングでリマインドしてくれる仕組みです。

5月の開発者イベント Google I/O でデモが公開された際は、デジタルアシスタントの合成音声とは思えないあまりにも自然な会話が大きな話題となり、「電話番号確認などがないから不自然、店員ではなく役者に台本を喋らせたのでは」「膨大な失敗例から偶然上手くいった例の録音では」などと疑いを呼ぶ始末でした。

また当初のデモではいきなり用件から話し始めていたため、「(自動音声によるマーケティングなどを規制する目的の) 自分が機械だと明確に名乗る義務を定めた州法に違反するのでは」「録音されることを相手に告げないのは非倫理的では」「いたずらで大量の予約を入れたらどうする」等々の批判も呼びました。

Google はその後も限定的なテストを重ね、まず電話をかけているのがGoogleアシスタントであることを告げる、受けたくない店にはオプトアウトできるようにするといった改良を加えていました。

ようやく11月から、米国のアトランタ・サンフランシスコベイエリア・ニューヨーク・フェニックスの4エリアのみ、Pixelスマートフォンのユーザー限定で提供を開始します。対象地域は順次拡大予定。

Pixel 3発表イベントではこのほか、Googleアシスタントがユーザーの代わりに電話に出て名前や用件を訊き、リアルタイムにテキスト化する Call Screen も初公開されました。

会議中など電話に出られない状況でもアシスタントに応対させ画面で内容を確認してから、続きを促したり「後で掛け直します」などのプリセットをタップして喋らせたり、spam報告して着信拒否したり、あるいはユーザーが電話に出るかを選べる機能です。

凄い機能ですね、、確かに、電話予約しようと思ったら営業時間外だったり、というようなシーンはありますね。
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【no.210】好みの室温に調整、空気の汚れを予測 最新AIエアコン

好みの室温に調整、空気の汚れを予測 最新AIエアコン

人工知能(AI)がエアコンを進化させている。使う人の好みの室温を把握して細かく調整できるようになった。空気の汚れを予測して空気清浄機能の運転をコントロールすることで、電気代を節約できる機種も登場した。

ダイキン工業が11月に発売する「うるさら7」のリモコンには、「AI快適自動」ボタンが付いた。

AIは、センサーで自動測定した温度や湿度、壁の表面温度のデータや、使う人がこれまでに温度を上げ下げしたときの情報を分析。その人が快適だと感じる温度で自動運転できるようにした。想定価格は税込み24万~43万円前後。

4日に東京都内であった商品発表会で、船田聡・常務執行役員は「エアコンの性能を上げて、様々な用途に活用してもらえるようにしたい」と話した。

センサーや無線通信の進化で、AIの活躍の場が増えている。高価格の商品も売れるエアコンは、AI技術を活用しやすい。「(機械としての)エアコン自体の差別化は難しく、新たな価値の提供が必要になっている」(メーカー幹部)ことも、AIを使った競争を促しているようだ。

パナソニックが10月下旬に売り出す「エオリア」は、AIが室内の空気が汚れるタイミングを先読みする。民間気象情報会社、ウェザーニューズと提携し、花粉やPM2・5の飛散状況の提供を受ける。この情報からAIが、空気清浄機を自動で稼働させるのだ。こまめに動かしたり止めたりすれば、その分電気代の節約にもつながる。

外出の際にエアコンをつけっぱなしにする場合と、切った時で、室温や電気代がどうなるかを予想して教えてくれる機能も付けた。希望小売価格は税別26万~43万円前後。

三菱電機の新商品も、AI機能を前面に出す予定だ。

今年も猛暑の影響でエアコンの販売は好調で、日本冷凍空調工業会によると、4~8月の出荷台数が、過去2番目を記録した17年度(約905万台)を約7%上回るペースだ。毎年秋はエアコンの新商品が発売される時期で、各社とも力が入っている。(神山純一)

刻々変わる状況・人の好みに応じて快適な空調に変化するといったところでしょうか。自分で空調を調整する事がないのが常識になっていくのでしょうか。次回の更新も楽しみにして頂けますと幸いです!

【no.209】メガバンク、住宅ローン審査にAI活用

メガバンク、住宅ローン審査にAI活用

メガバンクが人工知能(AI)を活用した住宅ローンの事前審査に相次いで乗り出す。三菱UFJ銀行は10月に開始し、みずほ銀行も来年度にも導入する。通常は最短でも1日かかる審査を15分程度に短縮。ITと金融が融合した「フィンテック」を積極的に活用して顧客の利便性を高めるとともに、業務の効率化を図る。

三菱UFJ銀はリクルートグループの物件検索サイト「スーモ」の利用者を対象にAI審査を開始した。サイト上で年収や勤務先など約20項目を入力すると、蓄積した住宅ローンデータをもとにAIが融資の可否を判定する。将来は事前審査後に詳しく審査する本審査へのAI活用も視野に入れる。

みずほ銀は金融サービス開発子会社のみずほ第一フィナンシャルテクノロジーと共同で、今月から住宅ローン審査へのAI導入に向けた実証実験を開始しており、来年度の実用化を目指す。

AIを活用した住宅ローン審査をめぐっては、ソニー銀行がメガバンクに先駆けて今年5月から開始。銀行は業務を自動化するシステムやAIを導入し、人手に頼っていた事務作業を見直す動きに本腰を入れ始めている。

背景には超低金利や人口減などで銀行の収益環境が厳しさを増していることがある。各行とも人員や店舗網を削減する構造改革を強いられており、フィンテックを活用した経営合理化が喫緊の課題になっている。

1時間の審査がたった15分に短縮されるとは驚きですね…!
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【no.208】AIに対して音声指示や対話、ハンズフリーで業務に集中できるMRソリューション

AIに対して音声指示や対話、ハンズフリーで業務に集中できるMRソリューション

ネクストスケープとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月4日、AIに対して指示や、対話をしながら複合現実空間で作業ができるMRソリューションの提供を同日から開始した。

このソリューションはマウント型のMRデバイス「Microsoft HoloLens」と、対話型自然言語解析AIエンジン「Communication Engine “COTOHA Virtual Assistant”」(COTOHA VA)を連携させたもの。Microsoft HoloLensを装着した作業者は、COTOHA VAに語りかけることで、作業に必要な情報をAIから聞き出すことができる。

AIの発話内容や補足情報を、Microsoft HoloLens上のディスプレイに表示することが可能。COTOHA VAはさまざまな業務システムとの接続が可能であるため、メールやスケジュールの情報を参照することもできるという。

音声による指示や対話が可能であるため、作業者はハンズフリーで業務に集中することができ、作業効率の大幅な改善や、キーボードが使えない環境でのICTリソースの活用が可能になるとしている。

もっと進化していくと、初めてやるような操作もマニュアルいらずで作業完了していきそうですね。。
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【no.207】1カ月でAI導入 アルベルトが新サービス

1カ月でAI導入 アルベルトが新サービス

東証マザーズ上場でデータ分析のアルベルトは3日、画像認識の人工知能(AI)を最短1カ月で導入するサービスを始めたと発表した。カメラで撮影した画像をAIが分析し、工場での検品工程や建築物の外観検査などに活用できる。これまで試験導入まで2~3カ月かかっていたが、1カ月程度に短縮できるようになったという。

新サービス「タクミノメ」はAIを導入したい企業から提供を受けた画像データを元に、画像の分類や画像に写った物体の検出などができる。価格は各機能が税別200万円から利用でき、導入目標は非公表。生産現場や建築関連のほか、医療分野では細胞の病理診断などにも応用が可能という。

アルベルトにとっても、従来カスタマイズしていたものをタクミノメとしてパッケージ化したことで省人化につながる。これまでデータサイエンティストが数人がかりで2~3カ月かけて対応していたものを、1~2人で1カ月で提供できるようになったという。

自社最適の観点はいったん置いといて、パッケージのものだと導入早いみたいですね。

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【no.206】駐車場シェアのアキッパ、AIで料金を自動設定

駐車場シェアのアキッパ、AIで料金を自動設定

駐車場シェアリングサービスのakippa(アキッパ、大阪市)は、人工知能(AI)を活用して駐車場の利用状況などに応じて料金を自動で設定するサービスを導入する。適正な料金を設定し、利益率を上げる狙い。関西の拠点から実験を始め、全国の拠点に順次導入する。これまでは社員らが個別に設定をしており、情報収集などに手間がかかっていた。

料金の変動制による需給の平坦化は今後いろんな業界で横展開していきそうですね。

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【no.205】ドコモ、フクロウ型AIロボットが施設案内する実証実験を開始

ドコモ、フクロウ型AIロボットが施設案内する実証実験を開始

NTTドコモは9月28日、施設の案内スタッフの稼働を削減させる施設案内ソリューションの実証実験を9月19日から相模湖リゾートが運営するレジャー施設「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」内で開始したと発表した。

ドコモは2018年度内にサービス開始を予定している法人向けの対話型AIサービスを活用した業界ごとの課題を解決するソリューションテンプレートの開発を進めており、ソリューションテンプレートの第1弾として実証実験を実施する。

実証実験では、ドコモのAIエージェント基盤をハタプロが提供するフクロウ型ロボットデバイス「ZUKKU」と接続し、AIロボットとして動作させる。

ZUKKUに話しかけると、その言葉に応じてアトラクションの利用方法の説明や施設の案内、簡単な雑談などを返答する。

ドコモは実証実験において、AIエージェント基盤の提供・技術的支援と対話シナリオの設計を行い、当初予定している3カ月間の検証期間の中で、利用者とZUKKUとの対話ログを蓄積し、AIエージェント基盤に資する対話精度の向上と対話内容の充実を目指す。

テーマパーク内などは人も多く、スタッフの手が足りないようなことが想定されますね。次回の更新も楽しみにしていただけますと幸いです!

【no.204】AIが最適なハッシュタグを提案!Find ModelがInstagram向け新ツールを開発

AIが最適なハッシュタグを提案!Find ModelがInstagram向け新ツールを開発

インフルエンサーマーケティング事業を展開するFind Modelは、ソーシャルワイヤーと共同で、Instagramの投稿に最適なハッシュタグを提案するAI分析ツールを開発、運用を開始した。

ソーシャルワイヤーは、AI技術を文章校正やメディア選定に活用したプレスリリース配信サービスを展開しており、両社は今年5月に資本業務提携を締結している。

今回開発したハッシュタグAI分析ツールは、ブラウザ上で動作するアプリケーション。一般名称(1キーワード)を入力するだけで、AIがそのキーワードと一緒に設定されることが多いハッシュタグを提案する。類似率やどのくらいの投稿でそのハッシュタグが利用されているかを示すほか、インスタグラマーが多く使っているハッシュタグなどが表示される。ハッシュタグは「拡散目的」「交流目的」「発見目的」など、広告主の目的別に設計することが可能だ。

同社は今後、インフルエンサーマーケティングの付加価値向上のために、ハッシュタグのみならず、インフルエンサー選定や投稿分析等へ、AI技術を積極的に活用していく。

SNS上でのアクションをさらに活発にしてくれそうなツールですね。
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【no.203】感性解析AI のSENSY、新レコメンド「ONIAI」を開始–スタッフの“センス”など反映

感性解析AI のSENSY、新レコメンド「ONIAI」を開始–スタッフの“センス”など反映

感性を学習するパーソナル人工知能「SENSY」を提供するSENSYは9月27日、新たなアルゴリズムを開発し、衣料品チェーン店を展開するライトオンと共同でレコメンドサービス「ONIAI」を開始すると発表した。

ライトオンは今期40周年を迎えており、ECサイトをリニューアルしたほか、ジーンズに特化した「WORLD JEANS MALL」をオープンしている。このリニューアルに合わせ、SENSYの感性を解析するパーソナル人工知能を導入。さらに楽しく便利な買い物体験を目指して、同レコメンドサービスを開始した。

同社によると、一般的なレコメンドサービスは、ECサイトで見たものや過去に購入したもので需要を予測するが、新アルゴリズムのONIAIサービスでは、ライトオンスタッフのセンスや意見も反映。スタッフが実際に2400ものスタイルサンプルをひとつひとつ確認し、その結果をアルゴリズムに取り入れているため、ユーザーはまるで専属スタイリストと一緒に商品を選んでいるような感覚になれるという。

具体的には、ジーンズに特化したレコメンドサービス「“運命のジーンズ”レコメンド」、ユーザーの好みに合ったよく買うアイテムを提案する「“いつものANSHIN アイテム”レコメンド」、AIとライトオンスタッフで作るレコメンドサービス「“キミにONIAI コーデ”レコメンド」、ユーザーが興味のあるアイテムを軸にユーザーの好みに合わせたスタッフスタイリングをすすめる「“スタイリングのススメ”レコメンド」という4つのレコメンドを搭載しているそうだ。

なお、同社は9月13日に、ダイレクトマーケティング支援事業を手がけるファインドスターとの提携も発表している。ファインドスターが持つ「プリントメディア×ダイレクトマーケティング×IT」のノウハウに同社のパーソナル人工知能技術を相乗させ、DM、カタログなどのターゲティングに効果的に活用するという。

レコメンドの元となるデータにスタッフの様々な意見がインプットされているというのがポイントでしょうか。活用できそうです。

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